1947 かかし座の前身「小熊座」が鎌倉アカデミアのサークルとして創立され、後藤泰隆独自の影絵の研究が始まる。    
1952 日本初の影絵専門劇団として、後藤泰隆(とう たいりう)によって「かかし座」が創立される。
NHK実験放送で『くもの糸』を上演、以後独特の手法で日本に現代影絵の世界を拓いてゆく。

『くもの糸』

『宝島』
初期のかかし座を代表するハーフトーンの作品
1953 NHK専属劇団となり、TVで影絵劇の上演を続けてゆく。連続シルエット番組『ルパンの奇巌城』『家なき子』『杜子春』など次々放映。かたわら公演活動を続ける。
初期のNHKスタジオ

初期の巡回公演の様子 中央が後藤泰隆(とう たいりう)
1957 『走れメロス』で芸術祭参加。
初の長編影絵映画『アリババと40人の盗賊』を製作。
   
1958 この年開局したNET(現在のテレビ朝日)の「私たちの道徳」
「のびる仲間」など教育番組に数多く出演。
   
1959 会社法人(有限会社)設立。創立者の後藤泰隆が代表取締役に就任。    
1968 舞台上演活動を本格的に開始。舞台公演作品『わらべ唄十二カ月』『野ばら』『マッチ売りの少女』を製作・初演。
昭和40年代の巡回公演と子どもたち
 
1969 舞台公演作品『杜子春』製作・初演。    
1970 舞台公演作品『きかんしゃやえもん』製作・初演。
『きかんしゃやえもん』の舞台裏

TVで放送された『きかんしゃやえもん』NHKで何度か製作されています。
1971 舞台公演作品『耳なし芳一』製作・初演。    
1973 NHK新春特別番組『竹取物語』を製作。フランスのモンテカルロ国際TV映画祭に出品。優秀作品(第二位)に選ばれ欧州各国で放映される。
『竹取物語』の台本
 
1976 TBSをキー局に『影絵むかし話』全65話を製作・放映開始。
「厚生省中央児童福祉審議会 推薦番組」として3年間放映される。

『影絵むかし話』より「きつねのだんご」のワンシーン
 
1977 『影絵むかし話』がフランス、カナダ他13カ国に輸出され好評を得る。    
1978 TBSをキー局に『影絵イソップ物語』全26話を製作、放映。
「厚生省中央児童福祉審議会 推薦番組」となる。
   
1979 創立者の後藤泰隆、急逝(二月)。後藤五十子が代表取締役に就任。    
1980 TBSより全国ネットで『影絵グリム童話』全52話を製作・放映。
「厚生省中央児童福祉審議会 推薦番組」となる。
舞台公演作品『八郎物語』を製作・初演。

『影絵グリム童話』より、「金のガチョウ」のワンシーン
 
1981 後藤圭が代表取締役に就任。    
1982 舞台公演作品『イソップの宝』製作・初演。
TV用作品の各シリーズがカンヌのTV映画祭で認められ、全世界へ配信されることが決定する。
   
1983 舞台公演作品『月のうさぎ/貧乏神福の神』を製作・初演(6月17日、八王子宇津木台小学校)。    
1984 『貧乏神福の神』が前進座劇場「お正月さんござれ」に出演し、「厚生省中央児童福祉審議会 特別推薦」を受賞。
横浜市港北ニュータウンに新スタジオを開設、移転。新しい空間を得て、影絵の世界に新たなチャレンジを始める。
   
1985 初のオールアニメーションによるシルエット映画『キリスト』を試作。
佐渡大祭典に参加。ふぉるくとの合同企画作品『おこりじぞう』を大祭典にて初演。
   
1986 幅田久米次郎を中心にした小班の活動を開始。小規模公演作品『くめおじさんのおはなしどんどん』シリーズ開始。3面のスクリーンを多様に使った舞台公演作品『木彫りのオオカミ』を製作・初演(1月15日、東京都児童会館)。
『かさこじぞう/おこりじぞう』を製作・初演(7月12日、千代田公会堂)。
   
1987 『木彫りのオオカミ』が「厚生省中央児童福祉審議会 推薦」となる。
新しい手法による実験的な舞台公演作品『ミスターシャドウのおもちゃ箱/山んべ山っ子』を製作・初演。
横浜人形の家をメイン会場として、「ヨコハマ・シルエットカーニバル’87」を35周年事業として開催、以後90年まで毎年開催された。
   
1988 『かさこじぞう/おこりじぞう』が「厚生省中央児童福祉審議会 特別推薦」を受賞。
舞台公演作品『子ども風土記/雪ん子十二郎』製作・初演。
『かさこじぞう/おこりじぞう』が文化庁優秀舞台奨励公演に選ばれる。
   
1989 光村教育図書の教材として、初のフルアニメーションによるシルエット映画『やまなし』を製作。
舞台公演作品『しらゆきひめ』を製作、シルエットカーニバルにて初演。

『やまなし』より
 
1990 小規模公演作品『泣いた赤おに』製作・初演(6月19日)。
新しい手法と観客対象による実験的な舞台公演作品『α博士の虹色手帳』を製作・初演。
   
1991 舞台公演作品『黄金のかもしか』製作・初演。
『ミスターシャドウのおもちゃ箱/α博士の虹色手帳』 が「厚生省中央児童福祉審議会 推薦」となる。
   
1992 35mm短編影絵映画『キジの儀式』を風土舎と共同製作。「厚生省中央児童福祉審議会 推薦」と「日本視聴覚教育研究会・優秀映像教材選奨入賞」となる。
四劇団合同企画公演『青い鳥』を四劇団の合同製作により初演。「厚生省中央児童福祉審議会 特別推薦」を受賞。
舞台公演『ミスターシャドウの仲間たち』を製作・初演。

『キジの儀式』より
 
1993 大型舞台公演作品『ニールスのふしぎな旅』を製作・初演。    
1994 横浜市都筑区南山田町に、新社屋・新スタジオを建築、移転。    
1995 舞台公演作品『ミスターシャドウの仲間たち』『黄金のかもしか』が「厚生省中央児童福祉審議会 推薦」となる。    
1996 大型舞台公演作品『ニールスのふしぎな旅』が「厚生省中央児童福祉審議会 推薦」となる。
舞台公演作品『風が見ていた物語』を製作・初演(5月27日、埼玉県海巣市)。
小型舞台公演作品『お星さまの色えんぴつ』を製作・初演(5月27日、北海道余市町)。
   
1997 舞台公演作品『ミスターシャドウPart3/アリーテ姫の冒険』を製作・初演(9月23日、愛知県豊川市)。
かかし座・ふぉるく合同企画作品『アイシテル物語 時の谷間のぼうけん』を製作・初演(8月2日、神奈川県横浜市)。
小型舞台公演作品『お星さまの色えんぴつ』、舞台公演作品『風が見ていた物語』が「厚生省中央児童福祉審議会 推薦」となる。
   
1998 舞台公演作品『風が見ていた物語』が「文化庁舞台芸術ふれあい教室小学校作品」となる。
小型舞台公演作品『ポケット劇場』を製作・初演。(1月19日、茨城県つくば市)
   
1999 舞台公演作品『ミスターシャドウPart3/アリーテ姫の冒険』が「厚生省中央児童福祉審議会 特別推薦」「児童福祉文化賞推薦作品」となる。
大型舞台公演作品『ジャングルブック』を製作・初演。(3月25日、神奈川県横浜市)

『ジャングルブック』より
 
2000 大型舞台公演作品『ジャングルブック』が「厚生省中央児童福祉審議会 推薦」となる。
小型舞台作品公演『つりばしゆらゆら』を製作・初演。(1月18日、神奈川県藤沢市)
   
2001 大型舞台公演作品『ジャングルブック』が「東京都優秀児童演劇選定優秀賞」となる。
舞台公演作品『ケト゚ペカムイの槍』を製作・初演。(5月1日、東京都国分寺市)
   
2003 舞台公演作品『ケト゚ペカムイの槍』が「厚生労働省社会保障審議会 推薦児童福祉文化財」となる。
舞台公演作品『魔法の島』を製作・初演。(4月28日、東京都足立区)
舞台公演作品『みなみのうみのおとぎばなし』を製作・初演。(12月3日、東京都大田区)
   
2004 舞台公演作品『魔法の島』が「厚生労働省社会保障審議会 推薦児童福祉文化財」となる。
大型舞台公演作品『アラジンと魔法のランプ』を製作・初演。(7月15日、神奈川県横浜市にて公開GP/7月17日、岐阜県大垣市/7月26日、東京都狛江市)
   
2005 舞台公演作品『アラジンと魔法のランプ』『みなみのうみのおとぎばなし』が「厚生労働省社会保障審議会 推薦児童福祉文化財」となる。
舞台公演作品「長靴をはいたねこ」を製作・初演。(3月22日?25日、神奈川県横浜市杉田劇場)
舞台公演作品『星の王子さま』を製作・初演。(9月3日、神奈川県横浜市テアトルフォンテにて公開GP)
中国唐山市で開催された中国唐山国際皮影芸術展演(9/15?24)に日本代表として招待を受け『みなみのうみのおとぎばなし』を上演。初の海外本格公演となる。
舞台公演作品『魔法の島』が、文化庁「本物の舞台芸術体験事業」に採用される。(2006年度までの2年間)
第47回テンヨーマジックフェスティバルに招待団体として参加。手影絵ショーにて特別出演。(9月)

中国唐山国際皮影芸術展演にて、関係者と
 
2006 舞台公演作品『長靴をはいたねこ』が、『厚生労働省社会保障審議会 推薦児童福祉文化財』となる。
『鎌倉アカデミア』創立60周年の集いにて、『貧乏神福の神』再演。(5月)

『長靴をはいたねこ』より
 
2007 舞台公演作品『かぐや姫』を製作、初演。(5月)
舞台公演作品『長靴をはいたねこ』が、ソウル国際児童青少年演劇フェスティバル2007/アジアフェスティバル(韓国・ソウル)に招聘参加。(7月19日?24日)
舞台公演作品『三枚のおふだ』を製作、初演。(10月)

『三枚のおふだ』

 『かぐや姫』
2008 幼児向け舞台公演作品『赤ずきん』『三びきのこぶた』を製作、初演。(1月)
岐阜県下呂市の芝居小屋「しらさぎ座」にて、連続影絵劇公演を製作、上演決定。『しらさぎ伝説/お美津ギツネ』を製作、初演。(7月20日より11月30日まで連続公演)
舞台公演作品『星の王子さま』が、「厚生労働省社会保障審議会 推薦児童福祉文化財」となる。


しらさぎ座の舞台風景
 
2009 岐阜県下呂市合掌村の影絵昔話館「しらさぎ座」にて、『力持ち小太郎』を製作、初演。 リニューアルした『しらさぎ伝説』とともに上演。(2月20日より6月9日、7月18日より11月 30日まで連続上演予定)
舞台公演作品『アラジンと魔法のランプ』が、文化庁『本物の舞台芸術体験事業』に採用される。(9月?10月)
国際影絵劇フェスティバル(ドイツ・シュベービッシュ・グミュント)より招聘を受け、初の全編手影絵作品『Hand Shadows ANIMARE』を製作・初演。(10月)

『Hand Shadows ANIMARE』をドイツで初演
 
2010 「MEPPEL国際人形劇フェスティバル(オランダ・メッペル)」及び、「FIDENA人形劇フェスティバル(ドイツ・ボーフム)」より招聘を受け、『Hand Shadows ANIMARE』を上演。
FIDENフェスティバルにて
 
2011 「Titirimundi国際人形劇フェスティバル(スペイン/セゴビア他)」、「KUULAS国際児童劇フェスティバル(フィンランド・コウヴォラ)」、「MATE?INKAフェスティバル(チェコ)」など、全6フェスティバルより招聘を受け、『Hand Shadows ANIMARE』を上演。
『Hand Shadows ANIMARE』より
 
2012 創立60周年を迎える。
記念事業として、横浜KAATにて60周年記念舞台公演作品『宝島』公演を開催。『Hand Shadows ANIMARE』初の国内ツアーを東京・名古屋・大阪・沖縄にて行なう他、「SESI Bonecosフェスティバル(ブラジル・レシフェ他)に招聘される。
舞台公演作品『魔法つかいのおとぎばなし』を製作、初演。(2月21日、東京都墨田区) 「厚生労働省社会保障審議会 特別推薦児童福祉文化財」となる。

60周年記念ロゴ
 
2013 大型舞台公演作品「オズの魔法使い」を制作・初演(8月)
創立60周年ドキュメンタリー映画「影たちの祭り」が大嶋拓監督によって製作され、東京・新宿を皮切りに大阪、横浜、名古屋、京都、新潟などで劇場公開される。
ブラジルのSESI BONECOSフェスティバルより二度目の招聘を受け、「Hand Shadows ANIMARE」をカンポ・グランジ及びクイアバの2都市で公演。


〒224-0026
横浜市都筑区南山田町4820-1
有限会社 劇団かかし座