第8回シュヴェービッシュ・グミュント 国際影絵劇フェスティバル

「Hand Shadows ANIMARE」海外公演、今年も大成功!

 皆さん、かかし座の手影絵の技を結集した作品、「Hand Shadows ANIMARE〜手影絵の世界〜」はもうご覧いただけましたか?この作品は2009年にドイツのフェスティバルで初演をし、日本国内でも、今年は横浜、東京、飯田、岸和田で公演を重ねてきました。

 そして9月上旬、「ANIMARE」メンバーは暑い日本を飛び出し、オランダとドイツのフェスティバルで、「Hand Shadows ANIMARE」を公演して参りました。

 今年の海外公演にあたっては、コーナーをひとつ増やしました。「船頭さん」や「ななつのこ」といった童謡を歌いながら日本の情景を手影絵でお見せし、日本の手影絵の伝統と情緒を感じていただこうというものです。また全体の演出も細部をつめ、少しでもレベルアップ出来る様稽古を重ねました。さらに役者たちは英語の特訓を受けたのです(!)。

 オランダでは、北部の街メッペルで開催された「The 10th International Puppetry Festival Meppel」に参加しました。風車やレンガ造りの家が並ぶ街の、歴史ある劇場(築140年以上!)が私たちの会場でした。2日間で4公演、すべてのステージが満席!午前の公演では、地元の中高生にサインをせがまれ(役者たちが漢字でサインをしたらとっても喜んでくれましたよ)、夜の公演では、スタンディングオベーションが起きました。「ANIMARE」公演初!本当に嬉しいことでした。

 ドイツは西北部の大都市ボーフムで行われた「The FIDENA Festival 2010 Bochum」に出演。こちらは郊外の会場でしたが、2階席までうまるほど多くのお客様が来てくださいました。公演は大変盛り上がり、「ANIMARE」が始まってすぐのプログラム「The March of Animals(動物の大行進)」の最中から拍手が…! お客様と一緒にリズムに合わせて手影絵を作るコーナーでは、子どもから大人まで、会場中が両手を上げてノリノリで参加してくれました。ステージ最後では拍手が鳴り止まず、何度もカーテンコールに呼び戻されました。会場はあたたかい空気に包まれ、役者たちも興奮ぎみでした。素晴らしいツアーの最終公演でした。

 手影絵には、ことばを超えて伝わるものがあるようです。オランダでもドイツでも、皆さんに喜んでいただき、公演は大成功でした!視察に来ていた、別のフェスティバルからも早速出演オファーをいただき、早くも来年の海外公演が実現しそうです。もっともっと精進しなければと心に誓う私たちなのでありました。

   

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