かかし座の劇団員
かかし座はプロの集団です。
一口にプロといっても事は色々な劇団のスタイルがあります。
劇団かかし座は名実ともに職業の劇団です。
劇団員全員に給与が支給されています。
かかし座では「劇団員」が「社員」でもあるので、公的な年金や保険にも加入しています。
こうした仕組みは劇団にとっても大きな負担になりますが、名実ともに職業である事を実現するためには必要なことです。
かかし座は、劇団員全員が出来るだけ劇団の仕事に集中して、
長い期間取り組む事が出来、専門家として育つ事の出来る環境作りを目指しています。
かかし座の給与
かかし座の給与は基本給と各種手当てで構成され、最低支給額が決められているので、入社したての新人でも最低限の給与は保証されています。
金額については必ずしも充分とはいえませんが、地方の出身者でもアパートを借りて何とか生活できる程度のものは保証されます。
手当ては年齢や経験、仕事の内容によって加算されます。
中でも劇団の近くに住んだ場合の住宅手当、結婚や出産に伴う家族手当などがかかし座の給与体系の特徴です。
かかし座の劇団員の仕事
かかし座の劇団員は給与が支給される社員でもありますので、劇団内の様々な仕事を全員で行います。
劇団といってもステージだけが仕事ではありません。
影絵劇団として影絵を作る美術的な仕事、新たな作品を作り出す仕込みや稽古、作った作品を全国のお客様に届けるための営業的な仕事、劇団内の事務仕事や交通機関や宿の予約作業、そして作品の上演、等々たくさんの仕事があります。
これらの仕事について基本的な人事配属はありますが、全員で時間や手間を融通しあって取り組みます。
これは文化芸術分野の事業活動において採算を取っていくのが大変難しい、日本で職業としての活動をつづけていく為の、基本的な約束事であるのです。
かかし座の劇団員(舞台部員)が受けるレッスン・ワークショップ
かかし座の大きな特徴は、影絵劇団である事です。
しかし影絵だけを見せる影絵劇団ではありません。
影絵劇は「劇」である以上ライブ性や即興性が必要です。
また、「劇」である以上そこには「俳優」が必要です。
ですからかかし座は影絵の操作や製作はもちろん、歌って、踊れて、芝居の出来る俳優の養成に取り組んでいます。
かかし座の劇団員はバレエレッスン(週2回)、声楽のレッスン、ソルフェージュ、演劇表現のワークショップ、身体基礎修練などを受講します。
これらのレッスンはすべて無料で劇団員のために用意されています。
ただしこれらのレッスンの全てを勤務時間内に受講する事は出来ません。
これらのレッスンは直接出演している作品の為の稽古以外に受講しますので、個人的な研鑽としての性格も強く持ってきます。
勤務時間外の時間を使う事になりますが、それくらいの努力をしなければ演劇を職業にしていくことは出来ません。
かかし座の劇団員になりたい方へ(劇団員の募集について)
上記のようにかかし座の劇団員として活動を続けることは、なかなか大変なことでもあります。
でも興味があり、参加してみたいと希望される方は連絡をお待ちしています。
たくさんの皆さんを採用することは出来ませんが、長く取り組む覚悟のある方は歓迎します。
基本的には、上記の各項目をよく読んで、それでもやってみようと思う人だけが対象です。
次には体力に自信があり、向上心にあふれ、奉仕の精神があり、比較的若いことが必要です。
劇団内のワークショップに体験的に参加してみる事の良いでしょう。
劇団かかし座の将来を共に作っていく気概のある方の連絡を待っています。
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