【上演ツアー小話 その1】
「ミスターシャドウPart3」班・班責 飯田周一

上演班日記を書いてくださいと言われた。書くことが好きな私、すぐ過去の上演ツアーの面白話を書き込みたいと思ったのですが、ここは我慢…。今週の我が班“ミスターシャドウ班”の上演班日記第一回目、始めてみたいと思います。
今週(注:1月第4週目)は大阪・徳島・愛知の小学校を巡回公演する四泊のツアーがありました。そんな中で“今回のテーマ”といったら何ですが、それぞれの公演地での名言、珍言をご紹介します。

「半袖で寒くなかった?」
この親切な言葉は、徳島の小学校でバラシ(片付け)直前まで体育館に残っていた五年生の児童が、私にかけてくれたものです。その時は冗談で「寒かったよ」とこぼしてしまいましたが、この作品は手影絵やボディシルエット(体ごと影にして演技等をする)が多い都合上、なるべくシンプルな衣装でなくてはならないのです。気を遣って頂いてありがとうございました。言い忘れましたが、その日の開演は午前9時、気温は5℃程でした。

「朝何時に出られたんですか?」
これは大阪の先生の気遣いのお言葉。続けて「横浜からですと夜中に御出発を?」。思わず私は苦笑いでした。私達は小学校公演の場合、舞台設営に約3時間を要するため、午前中のステージですと朝7時台に会場(体育館)に入らなければならないのです。逆算すると確かに真夜中、それでも間に合わないかも知れませんが…。「勿論前日に大阪で一泊しましたよ」と伝えるとホッとされていました。

「昨年は『悟空誕生』を観たわよ」
これは愛知の先生の一言です。むすび座さんのリバイバル作品ですね。言うまでもなくこれは秀逸な舞台表現で有名な作品です。この一言はプレッシャーでしたね。実は私も観たことがあるのでなおさら…。でも影絵鑑賞は初めてとのこと、子どもたちが静かに観ていたことに感心されていました。及第点でしたら光栄です。

とまあ、こんな一週間でした。様々な人々や土地との出会いは大小かかわらずいろいろな会話がありまして、非常に楽しいですね。また来月お会いしましょう。