ソノラマえほん「銀べのふたつべそ」「見るなの座敷」
‐ NHK-TVおはなしこんにちは より ‐
株式会社朝日ソノラマ 1968年(昭和43年)発行
原作・山中恒 音楽・小林秀雄 絵・かかし座 人形意匠・川本喜八郎
出演・吉行和子 里見京子 中村恵子 吉田珠江 石井マリ子ほか
むかし懐かしい朝日ソノラマのソノラマ絵本に「NHKおはなしこんにちは」のシリーズがありました。かかし座は同番組の出演をずいぶん沢山いたしましたので、この「ソノシート付き絵本」にも掲載作品があるわけです。
ソノシートには「ソノシート収録のお話は、NHK放送用脚本を、原作者がソノシートのために書き改めたものです」との記述があるので、このソノシートの音源は、録音し直したものなのかもしれません。多分、収録時間の長さの問題なのでしょう。また、面白い事にはこの絵本の方に、お話が全部は載っていないのです。絵本の方だけ読むと、お話の一部しかわかりません。ですから、これはソノシートを聞きながら本を見る事が前提の企画なのでしょう。
この「ソノシート付き〜」シリーズはずいぶんいろいろあって、子どもたちの間で人気がありました。でも当時のポータブルプレーヤーなどにかけると、盤面が滑ってしまったりしてなかなかうまくかからなかった事がありました。
現在の朝日ソノラマ社のHPには、以下の様な記述があります。
「〜フランスで開発された“ソノシート”に出版物を組み合わせたわが国初めての“音の出る雑誌”『月刊 朝日ソノラマ』を創刊。レコードに代わるニューメディアとして世間の脚光を浴びる。〜」
今はほとんどお目にかからなくなった「ソノシート」ですが、当時は安価な音源としてずいぶん重宝な存在でありました。
かかし座の影絵の「ソノラマ絵本」もずいぶん沢山出版されていた様に覚えていますが、現在はこの本しかかかし座にありません。倉庫の整理をして又見つかったら掲載いたします。 |
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