横浜国大教育学部付属鎌倉小学校の4年2組39名の生徒たちが影絵を使ったお芝居作りに取り組みました。このお芝居はいわゆる「影絵劇」としての取り組みではなく、「いくつかのシーンで影絵を使う劇」でした。そして取り組んでいるのは小学生!
題材は「オズの魔法使い」!! オズという作品はとても人気の高い作品でいろいろな形で舞台、映像化されている大きな作品です。このスペクタクルな作品のシーンのいくつかに影絵を使う事になり、担任の松岡先生からかかし座に相談がありました。
かかし座では私(後藤圭)とアンフィニースクールで幼児教室の講師をお願いしている中市真帆さんの二人がスケジュールによって学校へ伺い、お手伝いをする事にいたしました。
鎌倉小学校のこのクラスでは約1年間、足かけ2学年をかけてこの劇作りに取り組んでいて、台本から配役、稽古までクラス全員で取り組んで作っています。ですから当然私たちアドバイザーの役所もこちらで技術的な方法や演出を用意していって教えるのではなく、あくまで“アドバイス”です。1月から2月にかけて(平成16年)何度か二人でクラスに伺いましたが、最初は私たちが演劇に携わっていて感じる喜びや、作り続ける気持ちなどをクラスのみんなに話して聞かせるといったレクチャーです。次にはいろいろな影絵のやり方などを例として教えます。そして子どもたちが影絵の可能性などを感じたところで私たちの役割はひとまず終了! ここから先はクラスのみんなの仕事になります。みんな影絵に興味を持ってくれて、かかし座の公演にもたくさんのお友達が見に来てくれました。
いったいどうなるのか半分は心配、半分は興味津々でしたが、発表は学校のお友達や父兄の前で行ってとてもうまくいきました。たくさんの拍手をもらってとてもいい経験が出来ました。私たちとしてはこういった小学校のクラスの活動に直接携わる事は珍しく、それもアドバイスだけの参加というのも最初は難しく感じましたが、とても良い経験になりました。
“表現教育”の重要性がやっといわれてきた昨今ですが、こうした活動にも今後は力を入れなければと考えています。
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