【スペイン編】
スペインのサン・セバスティアン市とトロサ市で開催された『ウニマ(国際人形劇連盟】世界大会・国際人形劇フェスティバル』に、日本の人形劇団を代表して参加してきました!
公演の舞台は、2016年の欧州文化首都に選ばれたバスクの美しい街、サン・セバスティアンです。
かかし座が公演するのはサン・セバスティアンだけですが、人形劇の街として知られるお隣のトロサ市には、スペイン・ウニマの本部があるTOPIC(Centro Internacional del Títere de Tolosa)があり、そちらもメイン会場の一つとなっています。
トロサ市のTOPICとサン・セバスティアン市の3つの劇場では、11の劇団による公演がほぼ毎日上演され、更にその倍以上のストリート・パフォーマンス、そしてオフ・フェスティバル、シンポジウム、展覧会にウニマの総会と、両市のいたるところで人形劇と関連イベントが繰り広げられる1週間。
まさに世界中の人形劇の祭典です!
かかし座の上演作品は手影絵パフォーマンス「Hand Shadows ANIMARE」。ドイツで2009年に初演して以来、毎年国内外で公演を重ねてきた作品です。
海外公演で訪れた国は10カ国、スペインは2度目の訪問でした。
公演は6月2日の一日のみ、午前中は学校の子ども達を対象にした団体観賞、夜は一般公演というプログラム。
夜といっても18時台はまだ昼のように明るく、500席ほどの会場は子どもからお年寄りまでたくさんのお客様でいっぱいに!
国際フェスティバルということで、MCは英語、補足的にスペイン語の字幕などを入れて上演することにしましたが、
基本はノンバーバルでお届けする作品です。
毎回毎回、本当にこれでお客様に伝わるのか、楽しんで頂けるのか、直前まで期待と不安が入り混じります。
ましてや、今回は世界から集まった人形劇関係者も多くご来場いただいて…果たしてお客様の反応は!?
公演が始まると、いきいきと登場する手影絵の動物たちに客席からは早速どよめきや拍手が!
4人の俳優たちも気負うことなくのびのびと演じ、繊細さとダイナミックさを併せ持ったパフォーマンスで会場を沸かせました。
最後には会場中が暖かく大きな拍手に包まれました。会場を出る際には多くの方が「とてもよかったよ、おめでとう!」「楽しかった!」と笑顔で声をかけてくれ、子ども達は見よう見まねで手影絵をしながら帰って行きます。
なによりも嬉しい光景に、大きな手応えを感じたツアー初日となりました。
Muchas gracias!!!
さて興奮も冷めやらぬうちに翌日はブラジルへ移動!
ブラジルでは2都市を巡回する地球半周のワールド・ツアーです!!
【ブラジル編】をどうぞお楽しみに!!