劇団かかし座は、1952年創立以来70年間、ひたすら影絵を操ってきた現代影絵劇団です。
Hand Shadow Showは、生命を吹き込まれた影たちが繰り広げる、手影絵が主役の究極のパフォーマンスです。2009年ドイツ国際影絵劇フェスティバルより招聘を受け、初の全編手影絵作品「Hand Shadows ANIMARE」を製作、初演以来、日本全国はもとより、ヨーロッパからアジア、南米まで世界10数か国で上演をしてまいりました。2022年も5月よりヨーロッパツアーの計画が進められております。
Showは、パフォーマーの素手と身体のみで繰り広げられ、カラフルで美しい影絵と、
ユーモアあふれるストーリーで構成されたオムニバス形式の作品です。
手影絵パフォーマンスの主役はもちろん手と指。しかしながら、見ていただくにつれ、それを支えているのはパフォーマーの身体であることに気付いていただけるはずです。パフォーマーは、一人の手だけではなく、二人三人四人の手を使ったり、体を使ったり。そして、みんなで一つの表情、景色を作っていくという共同作業を行っていきます。そこには、自分が他者の目にどのように映り捉えられているかを客観的に判断していく探求心が必要になります。
この世の中には、同じ手、同じ指はありません。人に個性があるように、ショーにはパフォーマーそれぞれの個性が大きく反映されます。このため、たとえ同一作品でもパフォーマーが変わることで、違った表現となり、新たな発見もあります。
Hand Shadow Showは手の表現のみで伝える、言葉を超えたパフォーマンスです。そして、ノンバーバル作品ですのでセリフはありません。ことばのないなか、パフォーマー同士、パフォーマーと観客とのコミュニケーションが図られていきます。
一般的に非言語コミュニケーションには、ボディランゲージ、ジェスチャー、顔の表情、アイコンタクト、声のトーン、パーソナルスペース(自分との距離)、接触、衣服、物という9つのタイプがあります。Hand Shadow Showでは、これら非言語コミュニケーションを手影絵が行っていきます。作品に触れていただくことで、これらのシグナルに敏感となり、会社、学校、家庭など周囲の方との非言語サコミュニケーションの質をアップすることで、より豊かな日常を送ることができるようになるかもしれません。
Hand Shadow Showには、国境もなく、世代、男女のも違いもありません。あるのは無限の可能性です。是非、体験してみてください。
【文責:玉田幹弘】