「Hand Shadow Showって一体なんなの?」かかし座を体験されたことのない方々は、この耳なれない言葉にそんな疑問を抱かれることでしょう。
誰もが一度は遊んだことのある伝統的な影絵遊び。かかし座では、躍動感のある動物たち、または木々、急須、湯呑などいろいろな物を、演者が手を使って表現していきます。そして、これら手影絵パフォーマンスは映像・音楽とも融合し、誰もが楽しめ、驚き、笑えるエンターテインメント性の高いショーとなっており、かかし座では、これらをHand Shadow Showと称しております。

主役は手指、それを全身で支えていることに新鮮な驚き
 手影絵のパフォーマンスですから、手、指先に細心の注意を払い活かしていくことにはなります。しかしながら、見て頂くにつれ、演者たちは全身を使うことで、その手で動物たちを表現することができている、ということに気づかれるはずです。主役はもちろん手とはなりますが、それは主役を支えるものたちがあってこそ初めて成立するということは、どんな世界でも同じでしょう。

ひとりだけでなく全体のアンサンブル
 演者には、一人の手だけではなく、二人の手を使ったり、体を使ったり、そして、みんなで一つの表情、景色を作っていくという共同作業も必要になります。そこには、決して独りよがりになることなく、自分が他者の目にどのように映っているのか、どのように捉えられているかを客観的に判断していく殊勝なる探求心が必要になります。
 更に、当然ではありますが、この世の中には、同じ手、同じ指などはありません。そんな人それぞれの個性的な手を使って演者たちは同じ動物を表現していきます。人に個性があるように、パフォーマンスには演者たちの個性が大きく反映されていくことになります。なかでも、演者たちの手が様々な動物や生き物に変化していく過程の表現は、ショーのなかで最も魅力的なシーンのひとつでもあり、そこには演者たちの表現者としての強い個性を垣間見ることができます。

Hand Shadow Showを体験してみてください
 どうか、かかし座Hand Shadow Showを体験してみてください。そして、お友達、お知り合いの皆さまにお勧め頂けることを心から願っております。
 ご覧になった方々は、きっとやってみたいと思われることでしょう。そして、真似をしていただきながらも試行錯誤を繰り返すことになるはずです。このプロセスこそが、お子さま方だけではなく大人の方々にとっても、何かをやりたい、やり遂げたいという気持ちを強くすることにも繋がるものと考えております。

「文責:玉田幹弘」