かかし座で上演回数ナンバーワンの大ヒット作品の、ホールバージョンでのご紹介です。会場に応じて大スクリーンによる上演も可能。後ろの席からも安心してご覧いただけます。
オープニングの「手影絵パフォーマンス」と「体験ワークショップ」もお楽しみに!
- タイトルは有名だけど、意外と知らないストーリー?
主人公は、粉ひき小屋の末の息子。亡くなったお父さんの形見分けで、2人のお兄さんは家と家畜をゲットしたのに、末の息子にはねこ一匹だけ!?
ところが、「ジャン」と名付けられたこのねこ、実はスーパーキャットだったのです!
家を追い出された末の息子は、ジャンの知恵と策略で、あれよあれよと「カラバ侯爵」という身分に仕立てあげられ、最後にはお姫様のハートを射止めます。ねこのジャンと末の息子の、裸一貫からの立身出世サクセスストーリーなのです!
- どうして長靴をはいているの?
ジャンは末の息子にお願いして、袋と長靴を作ってもらいます。袋は獲物をつかまえて王様に献上するため。では、長靴は?
・・・答えは、「かっこいいから!!」
王様に会うためには、それ相応の身だしなみが必要です。ただのねこだと信用度が足りなかったのですね。いつの時代も「見た目」が重要!?
- 人食い鬼の変身術、その秘密は「手影絵」!!
この作品の最大の見せ場が、ジャンと人食い鬼の対決シーン。人食い鬼は魔法の力で、どんなものにでも変身できるのです。
それを表現するのが、かかし座名物・ハンドシャドウ!
舞台後方の大幕に手影絵を映し、鬼から動物に変身する過程をリアルに再現します。CGを使わない変身シーンなんて、むしろ新鮮!
- 必要なのは知恵?力?それとも??
ちょっと呑気な末の息子は、お兄さんたちから「役立たず」と思われていたんでしょうね。その呑気さが功を奏し、ジャンの作戦に素直に乗っかります。(なかなかできることではないでしょう?)
もしかしたらお姫様は、立派な「カラバ侯爵」ではなく、彼の素朴さに惹かれたのかも知れません。ジャンもそれを見抜いていたのかも?
そもそも、ジャンの目的は恩返し?それとも自分がお城で暮らしたかったから?なんて、いろんな想像をしてみるのも楽しいかもしれませんね。
昔話は奥が深い!
「文責:飯田美紀」